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エクセルデータリンク
データドリブン グラフのデータソースを Excel で使用できる場合は、Excel アプリケーションから直接グラフを作成できます。Excel のデータが変更されたら、コマンドを使ってグラフを更新するか、または think-cell に更新を自動的に行わせることができます。
1 Excel からのグラフ作成
2 データレイアウトの調整
3 リンク要素の更新
4 Excelからの表の作成
5 Excel にリンクされたテキストフィールドの作成
6 データリンクダイアログ
7 データリンクの維持
8 データをコンパイルする方法
9 よくある質問
1. Excel からのグラフ作成
例えば、グラフ作成の方法のサンプルグラフを再作成するとしましょう。ただし、PowerPoint の内部データシートにデータを入力するのではなく、Excel シートのデータを直接使用するとします。Excel でのデータの表示は次のようになります。
Excel からグラフを作成するには、系列 (この例では空) やカテゴリラベルなど、Excel のワークブック内の目的のデータ範囲を選択します。
この例で選択した範囲は、積み上げ縦棒グラフの既定のデータシートに完全に適合します。行が系列、列がカテゴリー、最初の行がカテゴリーラベル、2 番目の行が 100% を表す値、最初の列が系列ラベルで構成されます。これは、選択したグラフの種類の既定のデータレイアウトを使用して最初にリンクが作成されるため、最も簡単な例です。ただし、セルのリンク範囲の解釈は変更できるため(データレイアウトの調整を参照)、厳密には必要ではありません。
ここで、次の Excel の think-cell ツールバーの[PowerPoint へのリンク]メニューから目的のグラフの種類(ここでは積み上げ縦棒グラフ)を選択します。
Excel でこのメニュー項目をクリックすると、PowerPoint ウィンドウが有効になります。PowerPoint がまだ動作していない場合は自動的に開始されます。PowerPoint では、マウス ポインターがスライド上にあるときは、通常の挿入用の四角形が現れます。
グラフを挿入したいスライドに切り替えるか、新規スライドを挿入し、通常通りにグラフを配置します。1 回クリックしてデフォルトのサイズを使用するか、クリックし、長押ししたままドラッグしてデフォルトのグラフのサイズを変更します。新規グラフの配置、サイズ変更、位置合わせの詳細な説明は、新規グラフの挿入をご参照ください。
挿入後、グラフは PowerPoint で作成された通常の think-cell グラフのように見え、動作します。リンクデータを含む Excel のワークブックは、グラフの上部に表示されます。
グラフの構成やスタイルの変更方法については、ラベルの追加と削除および グラフのスタイル設定をご参照ください。
注記:Excel でセルの背景に色を付けている場合は、グラフの配色コントロールで[データシートの塗りつぶしを上部に使用]を有効にすることで、セルの背景の色をリンクさせたグラフのセグメントの塗りつぶし色として設定できます (「基本概念の 8.2 配色」を参照)。これは、Excel の条件付き書式設定と併用すると特に有用です。
新しいグラフを作成するだけでなく、Excel ブックで選択したデータ範囲を PowerPoint プレゼンテーションの既存のグラフにリンクさせることもできます。Excel の think-cell Excelのthink-cellツールバーの [PowerPoint へのリンク]メニューから[既存の要素へ]ボタンをクリックし、リンク先の PowerPoint のグラフをクリックするだけです。
2. データレイアウトの調整
データ範囲をグラフにリンクすると、データ範囲の think-cell コンテキストメニューにある [データレイアウトの編集] および
[リンクを転置] ボタンを使用して、データの解釈方法を変更できます。
データレイアウトを編集すると、データ範囲から必要のなくなったあるいは不要な特殊行/列を削除することができます(データ入力 5. データレイアウトの編集を参照)。
前述の例には系列ラベルがありませんでした。この場合、次のようにして、グラフを挿入する時に、データ範囲に空の最初の列が含まれないようにできます。
- データ列とカテゴリラベルのみを選択します(この例ではH1:K4)。
- [PowerPoint へのリンク]メニュー(この例では積み上げ縦棒)から目的のグラフの種類を選択し、前述の手順に従ってスライドに挿入します。
- Excel でデータ範囲の緑色の枠線を選択し、右クリックしてコンテキストメニューを開きます。
-
[データレイアウトの編集] を選択します。
- 系列ラベルのチェックボックスをクリックすると、データ範囲内の列が無効になります。
- 更新するには、PowerPoint でグラフの緑色のフラグをクリックします(リンク要素の更新を参照)。
Excel のリンク範囲は次のようになり、上の図と同じ結果のグラフが表示されます。
データ範囲を入れ替えると、グラフの行と列のデータ解釈が入れ替わり、例えば、データの列ではなく行から縦棒グラフを作成することが可能となります。
- Excel でデータ範囲の緑色の枠線を選択し、右クリックしてコンテキストメニューを開きます。
- 選択
[リンクの入れ替え] を選択します。
- 更新するには、PowerPoint でグラフの緑色のフラグをクリックします(リンク要素の更新を参照)。 ここでも、結果のグラフは上図と同じになります。
注記:リンクされたデータ範囲入れ替えを行っても、行と列のデータは入れ替わりまません。
3. リンク要素の更新
Excel ブックにリンクされているグラフの最も重要な機能は、基礎となるデータの変更に応じてグラフを更新する機能です。この例では、第 3 の系列データを追加します。
リンクされた Excel のデータ範囲に切り替えるには、グラフをダブルクリックします。リンクされたブックが開いていない場合、think-cellはリンクが最後に設定された場所からこれを開こうとします(グラフの最上部に表示されています)。これに失敗すると、ブックの代わりに内部データシートが開き、グラフは通常のthink-cellグラフのように動作します(詳細についてはリンクファイルの編集を参照)。
リンクされた範囲の下に追加データを入力します。
次に、境界線をクリックしてリンクされた範囲を選択して、通常 の think-cell ユーザー インターフェイスを表示します。選択範囲の角をドラッグして、新たに入力したデータを含めます。
最後に、PowerPoint に戻ります。リンクされたグラフを選択すると、リンクされたデータの更新が検出されたことを示すフラグが立てられます。
Excel からのデータ変更をグラフに組み込むには、
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更新後、 ボタンはフローティング ツールバーで強調表示され、緑色のフラグは表示されません。 ツールチップが「更新済み」に変わりました。これは、グラフに表示されるデータが、リンクされている Excel 範囲で最新になっていることを示します。
[元に戻す] ボタンをクリックして、行った変更を元に戻します。このボタンが強調表示され、ツールチップに元に戻しましたと表示され、グラフに表示されているデータが最終更新前の状態であることを示します。
think-cellは、プレゼンテーションが閉じられるまでPowerPointの要素で最新の更新前後のデータの状態を保存します。リンク先のExcelシートがすでに閉じられている場合でも、 とボタンを使用して、データの「最新」と「以前」の状態を切り替えることができます。
注記:緑色のフラグ は、 Excelのリンク範囲と、PowerPointの要素に保存されたデータの「最新」および「以前」の両方の状態に違いがあることを示します。この場合、使用できるようにするためにリンクされたExcelファイルを開く必要があります。このフラグをクリックするか、
[1回更新] ボタンをクリックすると、Excelのリンク範囲の状態がPowerPointの要素に「最新」として保存され、クリック前に要素に表示されていた状態が「以前」として保存されます。
グラフが更新されていない場合や、更新されてから元に戻された場合でも、Excel データ ソースへのリンクは残ります。したがって、後でグラフをいつでも更新することができます。
また、Excel のリンク範囲が変更された場合、think-cell が自動的にリンク範囲のグラフを更新するように設定できます。このためには、 [自動で更新] ボタンをクリックします。この機能を使用するには、グラフを含むプレゼンテーションと、リンクデータを含む Excel のワークブックを同時に開く必要があります。
自動更新を再び無効にする場合は、 自動更新を無効化 をクリックします。
注記:think-cell を使用してグラフを Excel のデータにリンクする操作は、Excel または PowerPoint ファイルのファイル名に依存しません。Excel の各グラフおよび各データ範囲には、リンクを維持するために使用される固有の識別番号が割り当てられます。リンクを再度確立するための技術的要件は、データ範囲を含む Excel ファイルとグラフを含む PowerPoint ファイルの両方が、ファイル名に関係なく同じコンピューター上で同時に開かれることです。
ただし、前述のように、think-cellは最後に開かれた際のExcelの位置(リンク範囲が一致するもの)を記憶し、グラフをダブルクリックするとそのブックを開こうとします。その場所でブックが見つからなければ、内部データシートに戻ります。
4. Excelからの表の作成
グラフに加え、PowerPoint の表に Excel 上のデータ範囲をリンクすることもできます:
- Excel ワークブックで列と行を含め希望のデータ範囲を選択します。
- Excelのthink-cellツールバーにある [PowerPoint へのリンク] メニューから
[テーブル] を選択します。
- データテーブルをスライドに配置します。
「表」で説明されている通り、PowerPoint 上の表はサイズの変更、配置、書式設定が可能です。特に、表の 3. 表の書式設定で説明されているように、Excelで適用される書式設定の多くの点は自動的にPowerPointに持ち越すことができます。
グラフとデータテーブルの両方をPowerPointのスライドに含める場合は、上記のグラフに関するセクションの「Excel からのグラフ作成」および表に関するこのセクションで説明されている通り、Excel上の同じデータ範囲をベースにグラフとデータテーブルを作成できます。
この場合、グラフの下に表が表示されるため、グラフのカテゴリーラベルが表の列の見出しとしても機能します。表に対してリンクされている範囲を選択すると、系列ラベルとデータの値のみが含まれます。
リンクされている表は、リンクされているグラフと同じ方法で更新されます(リンク要素の更新を参照)。PowerPoint 上でリンクされた表のセルを選択すると、手動更新するか自動更新するかを選択できます。また最後の更新を戻す選択もできます。リンクされている表は、データリンクダイアログにも含まれます(データリンクダイアログを参照)。
5. Excel にリンクされたテキストフィールドの作成
また、Excel のセルにリンクされているテキストフィールドを任意のthink-cellラベルまたは PowerPoint のテキストボックスに挿入することもできます。
- Excel で、リンクするコンテンツがあるセルを選択します。
- PowerPoint で、ラベルまたはテキストボックスにカーソルを置きます。
-
の選択:PowerPoint の think-cellの [要素] メニューから、[Excel にリンクされたテキスト] を選択します。
更新がある場合、緑色のフラグはテキストフィールドの上部に表示されず、フローティングツールバーの更新ボタンにのみ表示されます。その他の場合、テキストフィールドの内容に対する更新の管理は、リンク要素の更新の説明通りに動作します。
6. データリンクダイアログ
プレゼンテーションに多数のリンク要素が含まれている場合、該当するすべての要素を手動で検索・更新することは非効率的です。要素を更新するにあたり、より見やすい概要を表示し、直接的な方法を取るには、PowerPoint の think-cell [ツール] メニューに移動し、[データ リンク] ダイアログを開きます。
データリンクダイアログには、プレゼンテーション内のすべてのリンク要素がスライドのサムネイルで表示されます。更新待ちの場合、要素には緑色のフラグ
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2 番目の列には、リンクデータのソースの Excel ファイルと Tableau の URL(Tableauデータ連携を参照)のリストが含まれます。各ソースは、そのソースにリンクされている要素とともに最初のスライドの横に表示されます。
スライドのサムネイルでリンク要素にカーソルを合わせると、次のようになります。
- 右側の列のリンクデータのソースが強調表示される。
- ツールチップには、データのソース、要素の更新状態、データが最後に変更された日時も表示されます。
スライドのサムネイルの要素をクリックして選択します。また、要素(通常表示)または要素を含むスライド(スライド一覧表示)に切り替わります。その後、で説明されているように右側の列にある [1回更新] アイコン 、
[元に戻す] アイコン、
[自動更新] アイコン 、リンク要素の更新 ボタンを使用するか、Tableauにリンクされている要素の
[手動で更新] ボタンを使用して、更新の状態と動作を制御することができます(Tableauデータ連携を参照)。複数の要素を選択し制御する方法は以下の複数選択とフィルタリングを参照してください。
要素を含むプレゼンテーションが開かれてから、think-cell がリンクされた要素に表示されたデータを Excel のリンクされた範囲とまだ比較していない場合、 オレンジ色の?がファイル名の前と、「元に戻す」 または
「自動更新を有効にする」 ボタンに表示されます。これは、そのようなファイルにリンクされている要素が選択されたとき、要素が手動更新に設定されているか自動更新に設定されているかに応じて異なります。オレンジ色のクエスチョン マークは、表示されているファイル名と場所は、データが最後に更新された際のワークブックの場所であることを示します。think-cellは、まだその場所で利用できるのかどうか、および表示されているデータが最新のものかどうかを把握していません。
いずれの場合も、Excelで開かなくても、 更新ボタンのひとつをクリックして、右側の列に表示されているワークブックからデータを使い、要素の更新を試みることができます。最後に知られていた場所でファイルが見つかると、表示されているデータが更新され、オレンジ色のクエスチョン マーク オレンジ色の?が消え、どのボタンをクリックしたかに応じて要素は手動更新または自動更新に設定されます。ファイルまたはそのファイル内のリンク範囲が見つからない場合は、更新は失敗し、 赤い!が表示されます。リンクされた要素の右列のファイル名の前と、
「元に戻す」 または
「自動更新有効」 ボタンに赤い感嘆符が表示されます。詳細については、リンクファイルの編集を参照してください。
スライドのサムネイルで要素をダブルクリックすると、要素自体をダブルクリックするのと同じことになります。データのソースが開く。Excel にリンクされている要素の場合、シート上、リンク範囲は選択されています。Excel のワークブックが使用できない場合は、代わりに内部データシートが開きます。
スライドとデータの編集作業中は、データ リンク ダイアログを開いたままにすることができます。
注記: 要素のリンク先 Excel ファイルが利用できず、かつ内部データシートが開かれ編集されている場合、リンク要素の自動更新は無効になります。これにより、内部データシートを使用して行った変更は、リンクされた Excel ファイルが利用可能になっても自動的に上書きされません。
6.1 複数選択とフィルタリング
複数のリンク要素を選択する方法はいく通りもあります。
- 右列のファイルをクリックし、そのファイルにリンクされているすべての要素を選択します。
- スライドのサムネイルの空の領域をクリックして、そのスライド上のすべてのリンク要素を選択します。
- Ctrl を押しながらクリックすると、複数の要素を個別に選択できます。また Ctrl を押しながらファイルをクリックして、そのファイルにリンクされているすべての要素を選択項目に追加することもできます。
- Ctrl を押しながら複数のスライドをクリックすると、選択したスライド上のすべての要素を選択できます。
- スライドの範囲とスライド上のすべてのグラフ、あるいはファイルの範囲とファイルにリンクされているすべての要素を選択する場合は Shift を使用します。
- プレゼンテーション内のすべてのリンク要素を選択するには、Ctrl+A を使用するか、すべて選択をクリックします。
選択したすべての要素の更新状態と動作は、右側の列にあるボタンを使用して同時に制御できます。
注記:選択したすべての要素に実際に適用できるボタンのみが表示されます。つまり、選択内容に Tableau にリンクされた要素が含まれている場合 (「Tableauデータ連携」を参照)、 [手動で更新]ボタンのみが表示されます。このボタンをクリックすると、Excel へのリンクを選択した状態で、
[1 回更新] ボタンをクリックするのと同じことになります。
[フィルターの選択]チェックボックスを使用すると、以下のようなリンク要素を除外することで選択対象を絞り込むことができます。
- すでに
:更新されている*
-
元に戻し済み 、または更新待ちがある
- では
[自動更新有効] になっています
- はTableauにリンクされているため、
[手動で更新] のみです(Tableauデータ連携を参照)。 チェックボックスをもう一度クリックすると、元の選択範囲に含まれていた、対応するタイプのすべてのリンク要素を再度含めることができます。
注記:特定の状態またはタイプのリンク要素のみを選択するには、最初にすべて選択をクリックし、選択からそれ以外のすべてのタイプを削除します。
7. データリンクの維持
Excel データと PowerPoint のグラフとの間にリンクが作成された後、Excel ファイルと PowerPoint ファイルは引き続き完全に独立したファイルです。
- ファイルを個別に渡したり、編集したりできます。
- ファイルに別名をつけることもできます。データリンクは、Excel ファイルと PowerPoint ファイルが同時に開かれるとすぐに再確立されます。再確立されたデータリンクに関する情報を保存するには、ファイルを保存する必要があります。
- 同じプレゼンテーション内や別のプレゼンテーション内へも、リンクされたグラフをコピーして貼り付けることができます。コピーしたグラフは、元のグラフのデータ ソースと同じデータ ソースにリンクされます。
- ExcelとPowerPointファイルは電子メールで送信できます。データリンクは、受け取り側のコンピューターで Excel ファイルと PowerPoint ファイルが同時に開かれるとすぐに再確立されます。再確立されたデータリンクに関する情報を保存するには、ファイルを保存する必要があります。
- リンクされた Excel ファイルのコピーを作成し、そのコピーをデータ リンクの代替データ ソースとして使用することができます。元のファイルとコピーされた Excel ファイルを個別に編集することができます。PowerPoint ファイルと同時に元の Excel ファイルまたはコピーされた Excel ファイルのいずれかを開くと、PowerPoint プレゼンテーションと目的の Excel ファイルとの間にリンクが確立されます。
注記:ワークシートをコピーした後など、Excel で同じリンク範囲のコピーが開いているブックに存在する場合、両方のコピーは同様に有効なソース範囲 ( "兄弟" ) であり、PowerPoint ファイルを開くときにどの範囲にリンクが確立されるかは未定義です。シブリング関係があるすべての Excel の範囲には、小さな番号付きのタブがあり、切り替えに使用できます。
例えば、リンクのコピーを含むワークブックを閉じると、リンク範囲の 1 つを除くすべてのコピーを使用できないようにできます。あるいは、Excel で 1 つを除くすべての think-cell フレームを削除し、要素メニューの既存の要素へボタンを使用して目的の要素への新しいリンクを作成することで、すべてのリンク範囲を一意にできます。
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7.1 リンクファイルの編集
リンクされている Excel ファイルがない状態で PowerPoint ファイルを編集した場合は、内部データシートが使われ、リンク要素は単に通常の要素として動作します。think-cell を使用すると、要素のデザインやデータを制約なしに変更できます。
注記:ただし、内部データシートがないため、リンクされているテキストフィールド(Excel をソースとするテキストフィールドの作成を参照)は例外になります。テキストを変更したい場合は、単にテキストフィールドを削除し、テキストを手動で入力します。これにより、リンクは解除されます。
同様に、リンクされた PowerPoint ファイルを使用せずに、Excel ブックを自由に編集できます。think-cell がインストールされている場合ば、開いている PowerPoint プレゼンテーションに現在接続されていないリンクデータ範囲は、明るい赤色の枠で強調表示されます。
Excelで一致するリンク範囲が開かれていない場合に、リンク要素が含まれたPowerPointのプレゼンテーションを開くと、その要素には選択時に最上部のファイル パスの前およびデータリンクダイアログにオレンジ色の?が表示されます。要素が自動更新に設定されている場合は、オレンジ色のクエスチョン マークが [自動更新有効] ボタンに表示され、その他の場合は [復元済み] ボタンに表示されます。
オレンジ色のクエスチョン マークは、表示されているファイル名と場所が、リンク範囲から要素が最後に更新された際のブックの場所であることを示します。think-cellは、まだその場所で利用できるのか、ブックにまだリンク範囲が含まれているのか、表示されたデータが最新のものかどうかを把握していません。
更新ボタンのいずれかをクリックして、バックグラウンドで更新を開始することができます。think-cellは、バックグラウンドで最後に記録された場所からブックを開き、リンク範囲の内容をPowerPointの要素で表示されているデータに比べ、必要に応じて更新します。この操作に成功すると、オレンジ色のクエスチョン マークは消え、クリックした更新ボタンに応じて要素が手動更新または自動更新に設定されます。
ソース ファイルを開けない、またはこの中に一致するリンク範囲がもう含まれていないことが理由で更新に失敗すると、オレンジ色のクエスチョン マークの代わりに赤い感嘆符!が表示されます。ツールチップには、更新が成功しなかった理由が示されます。その後、一致する範囲が含まれているファイルを見つけ、それを開いて接続を再設定するか、要素の最上部または[データ リンク] ダイアログで示されている場所にファイルを配置し、再び更新ボタンのいずれかをクリックしてバックグラウンドでの更新を再試行できます。
注記:一致するリンク範囲が含まれているExcelファイルが開いている、またはバックグラウンドでの更新が成功したためにオレンジ色のクエスチョン マークまたは赤い感嘆符が消えると、更新ボタンをクリックしても再びバックグラウンドで更新を始めることはできません。さらに、要素が自動更新に設定されている場合でも、think-cellはExcelで開かれていないファイルではリンク範囲の変更をモニタリングしません。リンクされたExcelブックとプレゼンテーションに含まれているデータが一致することを確認したければ、Excelでブックを開いたままにしておくようお勧めします。
Excel のデータソースと PowerPoint のそのリンク要素の両方を同時に開くと、すぐにリンクが再確立されます。Excel では、リンクされたデータ範囲のハイライト色が赤から緑に変わります。PowerPoint では、要素の現在のデータがデータソースと比較されます。要素が[自動更新]に設定されている場合、データへの変更はただちに適用されます。そうでない場合は、変更が検出されると、選択時、データリンクダイアログのその要素には
が立てられます。この更新は、制御することができます(リンク要素の更新を参照)。
7.2 リンクの変更と削除
リンクデータのソースからグラフまたは表を切断する場合は、単に要素のコンテキストメニューから Excelのリンク解除 ボタンを選択します。
これで、要素は PowerPoint の think-cell データシートのみ使用するようになります。
注記:リンクされているテキストフィールド(Excel にリンクされたテキストフィールドの作成参照)には、コンテキストメニューはありません。リンクされているテキストフィールドのリンクを解除するには、データリンクダイアログでそのテキストフィールドを選択し、Del を押します。
同様に、Excel のリンクデータ範囲を要素から切断することもできます。リンクされた範囲の枠をクリックして選択します。枠の色が think-cell 上で選択を示す青色になったら、枠を右クリックして削除ボタンを選択します。データ自体は変更されずに think-cell の枠が削除されます。リンク要素は、データソースであるそのデータ範囲に接続できなくなり、代わりに内部データシートが使用されます。
注記:リンクフレームの削除を元に戻すことはできませんが、必要に応じて既存の要素との新しいリンクを作成することができます (下記を参照)。
リンクの一方の側、すなわち、Excel のデータ範囲または PowerPoint のリンク要素を削除すると、であれ、そのリンクの他方の側は一緒には削除されません。特に、Excel リンクデータ範囲は、明示的に削除しない限り、そのまま残ります。このことは、別のプレゼンテーションにある別のグラフが同じデータソースにリンクしている可能性があるため、重要です。
注記:プレゼンテーションからすべてのデータリンクを解除する場合は、データリンクダイアログを使用します。ダイアログで[すべて選択]をクリックし、Del キーを押すと、そのようなリンクをすべて一度に削除することができます。開いているExcelブックで切断されたデータ リンクをすべて削除したい場合は、Excelの[ツール] メニューから [切断されたリンクを削除] を選択するか、赤く強調表示されたリンク範囲を右クリックして、コンテキスト メニューから
[切断されたデータ リンクをすべて削除] を選択します。赤い強調表示は、リンク範囲が切断されていることを示唆します。つまり、現在、PowerPointのプレゼンテーションで開いているどのthink-cell要素にも接続されていないということです。
既存の要素を Excel のデータソースにリンクする場合は、まず Excel のワークブックに移動して目的のデータ範囲を選択します。また、色付きの think-cell 選択枠で表示されている既存のリンク範囲を選択することもできます。次はの選択です。[PowerPoint へのリンク] メニューから [既存の要素へ] を選択します。フォーカスが PowerPoint に移ります。スライド上の目的の要素をクリックするだけで、選択した Excel の範囲にリンクできます。
注記: 選択した要素が既に外部データソースにリンクされている場合、以前のリンクは新しく作成されたリンクによって上書きされます。
または、目的の Excel の範囲を選択した状態で PowerPoint に切り替え、目的の要素を選択することもできます。要素が他のデータソースに既にリンクされている場合は、前述の手順に従って切断します。この操作により、要素のコンテキストメニューのExcelリンクボタンが、 Excel リンクの確立に変更されます。このボタンをクリックすると、PowerPoint で選択した要素から、Excel で選択したデータ範囲へのリンクが確立されます。
注記:このことは、テキストフィールドのリンクには当てはまりません。作成後に、別のセルにリンクすることはできません。
8. データをコンパイルする方法
Excel から直接グラフを作成するときには、既にデータが Excel に保存されていることが多いでしょう。しかし、グラフの作成に、Excel シート内のすべてのデータを使用しないこともあります。あるいは、データは簡単には変更できない固定された書式で保存されているかもしれません。
データレイアウトに合うようにリンク範囲の解釈を変更することができます(データレイアウトの調整を参照)。場合によっては、これでも十分ではない場合があります。このような場合に役立つ方法がいくつかあります。
- Excel ワークシート上の、空白のエリアに think-cell データ リンク枠を置きます。次に、Excel のセル参照を使って、ワークシート上の他の場所にあるデータを think-cell の枠に取り込みます。例えば、B5 が変更されるたびに F8 を更新するには、セル F8 に=B5を入力します。
- Excel セル参照は、ワークシート間でも機能します。専用のワークシートをインターフェース シートとしてすべてのグラフに追加すると、リンクするグラフがたくさんある場合に特に役立ちます。
- グラフのソースとして専用のシートを使用すると、特定の目的のためだけにデータを準備するのにも役立ちます。例えば、think-cell ラウンドを使用して、常にデータを丸めてからグラフに表示することができます (エクセルに関するツール の 1. Excelデータの端数処理を参照)。
- Excel の [非表示] コマンドを使用すれば、データの行全体または列全体がグラフに反映されることを防止できます。Excel の [再表示] コマンドを使用してグラフを更新すると、更新後すぐに非表示のデータがグラフに表示される点にご注意ください。
- 同様に、Excel のグループとアウトラインの機能を使用して、グラフに表示したくないデータを非表示にできます。
9. よくある質問
9.1 リンク要素をコピーすると、どうなりますか?
スライドの複製、要素の複製、 Ctrl キーを押しながら要素をドラッグ、あるいは別のスライドまたはプレゼンテーションへの要素をコピーすることで、リンク要素は他のものと同様にコピーできます。実際には、プレゼンテーションファイルのコピーを作成することは、中に含まれるリンク要素をコピーする方法でもあります。
いずれにしても、オリジナルとコピーは同じものです。同じ Excel データ範囲にリンクしており、同時に開いている場合、Excel データに変更があると両方に更新が適用されます。
9.2 リンク要素を削除すると、どうなりますか?
リンク要素を削除すると、PowerPoint 内のリンクも削除されます。プレゼンテーションが開いていて、同じ Excel データ範囲にリンクしている要素が他にない場合、Excel の枠の色は緑色から赤色に変わり、リンクが確立できないことを示します。
リンク要素を削除しても、Excel 内のリンクデータ範囲がその他の影響を受けることはありません。つまり、リンク要素のコピーが作成されて、開かれていると、リンクが再確立されることがあります。
9.3 Excel ワークシート側の赤い枠をどのようにして削除できますか?
Excel ワークシート内のさまざまな色の枠は、リンクデータ範囲を示しています。緑色の枠は、開いている PowerPoint プレゼンテーションの枠内のデータ範囲と要素の間にリンクが確立されていることを示します。これに対して、赤色の枠は、リンク要素を含むプレゼンテーションが現在開いていないことを示します。赤色の枠は、必ずしも、そのデータ範囲にリンクしている要素がないことを意味するわけではありません。単に、現在開いているプレゼンテーションにはそのような要素が存在しないことを示しているだけです。
フレーム化されたデータ範囲が要素のデータ ソースとして不要になったことが確実な場合は、 [削除] ボタンを使用してフレームを削除できます。枠と一緒に、リンク情報も Excelワークブックから削除されます。その Excel データ範囲にリンクされている要素は、以降、リンクを確立できなくなります。代わって、内部データシートが使用されることになります。
Excel データ自体は影響を受けません。
9.4 プレゼンテーション側のリンク要素とそのリンクデータのソースがある場所は、どのようにして確認できるのでしょうか?
プレゼンテーションの要素のデータ ソースが不明な場合は、 [ツール] メニューから [データ リンク] ダイアログを開きます。このダイアログには、リンク要素を含むプレゼンテーション内のすべてのスライドのリストが表示され、スライド上の位置が示されます。
要素が自動更新に設定されている場合、その要素には が付きます。
リンクデータ範囲が最後に見つかった Excel ファイルのファイル名も表示され、リンクされている要素にカーソルを合わせたり選択したりすると、強調表示されます。
詳細な説明は、データリンクダイアログセクションをご参照ください。
9.5 データのソースを利用できない場合、リンク要素はどうなるのでしょうか?
要素のリンクデータ範囲が含まれている Excel ワークブックが開いていなくて、かつ、以前あったと同じ場所で見つからない場合、要素がリンクを確立することはできません。この場合は、内部データシートが使用されます。このシートには、必ず、リンクデータのコピーが含まれ、要素の基のデータを変更することができます。
リンク要素の内部データシートは、通常の要素の内部データシートに似ています。同じ Excel 範囲にリンクされている要素が複数あっても、内部データシートはそれぞれに独立しています。
Excel データ範囲へのリンクを再確立する場合は、そのリンク要素を含む Excel のワークブックとプレゼンテーションを同時に開きます。PowerPoint のグラフと Excel のデータが自動的に接続されます。リンクデータがある要素を更新すると、内部データシートのデータに加えた変更は上書きされます。
9.6 リンクされれている Excelデータのソースの代わりに内部データシートを使用する方法
リンクデータのソースから要素を切断するには、コンテキストメニューから [Excelのリンク解除]ボタンを使用します。以降、要素では PowerPoint の think-cell データシートのみ使用されます。
リンクされている Excel データ範囲が現在開いているかどうかに関係なく、要素からリンクを削除できます。データリンクの Excel 側では、要素のリンクを解除することは、要素を削除すると同じことです。
詳細な情報は、リンクの変更と削除セクションをご参照ください。
9.7 自動更新を有効または無効にする方法
自動更新を有効にするには、リンク先の要素を選択し、フローティングツールバーの 自動で更新 をクリックします。
再度無効にする場合は、 自動更新を無効にする をクリックします。
更新動作の制御の詳細は、リンク要素の更新を参照してください。このオプションは、データリンクダイアログからアクセスすることもできます。
9.8 自動更新に設定されているにもかかわらず、リンク要素が更新されない理由
PowerPoint 側と Excel 側のデータ リンクは、両方のファイルが同時に開いている場合にのみ接続できます。このため、PowerPoint プレゼンテーションが開いていない状態で Excel のデータが変更され、かつその後、Excel ワークブックが開いていない状態でプレゼンテーションが開かれた場合、データソース側の変更がリンク要素によって検出されることはありません。
リンクされたデータ範囲を含む Excel ブックを開くと同時にリンクが確立され、変更が検出されます。要素が自動更新に設定されている場合は、ただちに更新されます。そうでない場合は、選択された時およびデータリンクダイアログ側で要素にフラグが立てられます。その後、変更のあったデータを要素に反映させるかどうかを指定することができます。
詳細な情報は、リンク要素の更新セクションをご参照ください。
9.9 Excel 側データが変更されていないにもかかわらず、リンク要素に更新待ちが表示される理由
開いた PowerPoint プレゼンテーションと開いた Excel ブックの間にリンクが確立されると、内部データシートのデータがリンクされたデータ範囲と比較されます。データが同じでない場合は、要素には、更新待ちであることを示すフラグが付けられます。自動更新が有効な場合は、ただちに更新されます。
更新の保留は、Excel ブックのデータは変更されていなくとも内部データシートのデータが変更された場合にも検出される可能性があります。リンク要素の場合は、Excel のリンクデータの範囲が内部データシートに優先します。したがって、内部データシートの変更は常に更新で上書きされます。
データが失われることのないよう、リンク要素の内部データシートに変更があると、必ず、対応する要素の自動更新が無効になります。
更新の動作と制御の詳細は、リンク要素の更新セクションを参照してください。
9.10 既存の要素を Excel ワークブックのデータ範囲にリンクする方法
Excel ブックに移動し、目的の範囲を選択します。次はの選択です。[PowerPoint へのリンク] メニューから [既存の要素へ] を選択します。フォーカスが PowerPoint に移ります。スライド上の目的の要素をクリックするだけで、選択した Excel の範囲にリンクできます。
または、Excel で目的の範囲を選択した後、PowerPoint に切り替え、目的のグラフを選択して右クリックし、コンテキストメニューの [Excel リンクの確立] ボタンをクリックします。
詳細な説明は、リンクの変更と削除セクションをご参照ください。Excel から直接グラフを挿入する方法は、Excel からのグラフ作成をご参照ください。
9.11 リンクグラフに Excel データ範囲の一部が反映されていないように見えます。なぜ?
Excel 側リンク範囲には、メインのデータに加えて、デフォルトで左側と上側にいくつかのセルがあります。それらセルは、カテゴリラベルや系列ラベル、または 100%= 行などの特殊行/列用に予約されています。選択範囲にメインデータしかない場合、データの一部はラベルなどとみなされ、グラフには表示されません。
リンク範囲は、こうした特殊行/列を含まないように変更できます(データレイアウトの調整を参照)。また、Excel シートのレイアウトで許可されている場合は、四角にあるハンドルの 1 つをドラッグして、リンクデータ範囲のデータセルにデータを含めることで、リンクデータ範囲を拡大することができます(データをコンパイルする方法も参照)。
9.12 リンクデータ範囲が大量にあると、なぜ Excel の動作が遅くなるのでしょうか?
自動エラー チェックを無効にすることで、Excel のパフォーマンスを向上させることができます。この操作を行う場合、Excel のオプションのダイアログで、[数式] を選択し、[エラー チェック] セクションの [バックグラウンドでエラー チェックを行う] のチェックボックスからチェックを外します。
9.13 think-cell を使って視覚化したい Excel ファイルが大量にあります。think-cell をバッチで動作させることはできますか?
think-cell はプログラミングできます。think-cell には、プログラムによって Excel 側の範囲のデータでグラフを更新したり、テンプレートからプレゼンテーション全体を作成したりする機能があります(Excelデータを使用しての自動化を参照)。
9.14 どのような点で Microsoft OLE より優れているのでしょうか?
Microsoft Office の OLE (オブジェクトのリンクと埋め込み) には精通されているかもしれません。OLE は、PowerPoint のグラフを作成して、後で Excel のデータを変更することで更新できる think-cell のリンク設定機能と類似しています。一方、think-cell のリンク設定技術には OLE より優れている点があります。
- グラフは、リンクの有無にかかわらず、常に同じ状態です。グラフをリンクした場合、リンクされたグラフは PowerPoint に貼り付けられた Excel のグラフではなく、ネイティブの PowerPoint オブジェクトとなります。つまり、グラフのベースになっているデータはプレゼンテーション内にも保存され、リンクされているファイルが利用できなくなった場合にも、データを確認、編集できます。
- グラフは、作成された時だけでなく、いつでもリンクすることができます。
- リンクされたデータ ソースが利用できない場合でも、リンクされたグラフは常に編集可能です。
- think-cell のリンクは、ファイル名またはパスとは無関係です。両方のファイルを開くだけで、ファイル間の既存のリンクがすべて再確立されます。